俺のテールカウルは事故られて再起不能になってしまったので、新品を買って自家塗装したものです。そのままではいずれ必ず割れます。
テールカウルとテールランプを 固定する鉄板ステーはかなり重く、それがフレームに固定されていない、また車体の 最後部に位置する事から衝撃を増幅すると言う悲しい構造になってます。
最初は「写真4」の右下に写っている二つのボルトを接続するL字の金具を作ろうと思いました。 しかし、カウル内部であるためネジを締められません。エクステンションロッドとか
ユニバーサルドライバーとかを使えば何とか行けそうですが、非常にやり難いです。
それに鉄板ステーとL字金具のちょうど面する所にリブ？強度向上のためのふくらみがあってL字金具を作っても正確に固定できません。
鉄板ステーとシートレールがイイ感じに直角になってます。
そこで、俺はアルミ板で ステーを作り、それにボルトにゴムチューブをかぶせた突起を設け、シートレール後部に差し込む事にしました。ステー自体が軽くなるのでテールカウルの負担が減ります。
差し込むだけなので取り付け取り外しも簡単です。もちろん純正の六個のネジは そのまま使います。俺はサーキットを走る時はテールランプは毎回外しているのでこれは重要です。いちいち必死こいてカウル内部の作業はしたくないです。
で、この方法の一番良いところはテールカウル、テールランプ、アルミ板ステーの全ての重量をフレーム本体に直接掛ける事ができます。
写真1
2mm厚のアルミ板をハンズで800円ぐらいで買ってきました。何番のアルミかは分かり ません。外向きのRはともかく、内向きのRは強度上必要でしょう。クラックとか入り にくくなります。
次は穴を空けます。テールカウル左右と、テールランプ左右のボル トの位置関係は純正の鉄板ステーから取りました。そんなにシビアではないです。でも突起用の穴の位置は非常にデリケートです。
位置関係を間違えると余計にテールカ ウルに負担を掛けてしまったり、シートレール内部で浮いてしまい役目を果たさな かったり、カウルがキレイな直線を描いてくれません。さらなる軽量化の為に肉抜きもしました。前後左右への強度はあまり必要ではなく、上下にしっかりいていれば良
いのでこれでも十分でしょう。
最終的には誰にも見られる事も、触られる事も無いと 分かっていながら切断部分を10000番まで紙やすりしました。せっかく作ったのにカワイソウだったんで…つい。
あ、でも今、皆さんに見てもらってる。やったねミルア ！
写真2
シートカウル装着状態です。きちんとウインカーとかのソケットを逃げてます。テールランプはスペーサーを入れてから装着します。5mmくらいだったかな。
これでもかなり軽量化できました。
写真3
問題の突起です。こいつが重量を支えるので、でかいワッシャーを挟んでアルミ板ステーが歪まないようにしました。アルミは本当に柔らかいですから。突起の長さは適当です。M6ネジです。M8の方が良かったかも知れません。
写真4
ZX-4ユーザーの方ならどの部分か分かるでしょう。
でも肝心の差し込んだところが 写ってません。
結果は我ながら素晴らしい強度です！カウルも一直線になってます！カウルの上を手で押すとダイレクトにリヤサスが動きます。
何もしないでそんな事したらピシピシっ て割れるだけでしょう。二人乗り、荷物満載、段差、オフロードなんでも来いって感 じです。
ただ、ボルトを下側に一本だけなので上向きの力、つまり車体が浮いた時は ボルトも少し浮きます。
もしかしたらカウルが割れるのは上向きの力の影響も大きいのかもしれません。
致命的なミスをしている気がするので、そのうちもう一本追加します。そうすればミルアはまさに完璧！
もしこの方法でアルミ板ステーを作ろうと思った人がいたらメール下さい。寸法とか教えれますんで。
あ・・・あまりの力作に圧倒されてしまいました。（コメント入れる隙も無い）
決定的な対策を、と思ったらやっぱりシートフレーム後端に固定する、というのが最終手段になるのでしょうか。
私はどうやって固定しようかなー、とか思っていたのですが、さすが！これならばっちりですね。
サーキットも走るＭＡＤＫＥＮＴＡさんの方法は、メンテナンスにもよさそう。
・・・にしても、切断面に１０００番までやすりがけ・・・なんてマニアックなんでしょう。
こうなったら、次はバフがけですね（笑
なお、さらにバージョンアップ予定とのこと。楽しみです〜